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七 善徳



51 いちばん大切なおきてはなんですか?

 いちばん大切なおきては、「心をつくし、霊をつくし、意をつくして、主なる神さまを愛すること」が第一で、第二は、「自分に近い者を、自分のように愛すること」です。


52 何よりも神さまを愛しようとするには、どうしたらよいのですか?

 何よりも神さまを愛するには、天主の十戒、公教会六つのおきてをよく守り、よく祈り、熱心に秘蹟をいただかなければいけません。


53 天主の十戒とはどういうものですか?

 天主の十戒とは、つぎの十のおきてをいいます。

第一 われは主なるなんじの神なり。われのほか、いかなるものをも神とすべからず。
    (まことの神さま以外のものをおがんだり、迷信を信じたりしてはなりません。)

第二 なんじ、主なる神の名をみだりに呼ぶなかれ。


第三 なんじ、安息日を聖日とすべきことを覚ゆべし。
    (日曜日と守るべき祝日にはおミサにあずかり、労働を休まなければなりません。)

第四 なんじ、父母を敬うべし。
    (両親はもちろん、目上の人をみな愛し、敬い、その言いつけをきき、また目下の人には親切にしなければなりません)

第五 なんじ、殺すなかれ。
    (人の命をとることはもちろん、傷つけてはなりません。またからだのことばかりでなく、人の悪口を言ったり、はずかしめたり、悪い事にさそったりして、人の霊魂をも傷つけてはなりません。)

第六 なんじ、姦淫するなかれ。
    (邪淫の行いをしては、なりません。)

第七 なんじ、盗むなかれ。
    (人のものを取ったり、ごまかしたり、傷つけたり。何かをひろって黙って自分のものにしてはなりません。)

第八 なんじ、偽証するなかれ。
    (うそをついたり、他人のかげぐちをしたり、人のことについておしゃべりをしたりしてはなりません。)

第九 なんじ、人の妻を恋うるなかれ。
    (邪淫の思いや望みをおこしてはなりません。)

第十 なんじ、人の持ち物をみだりに望むなかれ。
    (人の持ち物を自分のものにしたいという思い、望みを起こしてはなりません。)


54 公教会の六つのおきてとはどういうものですか?


 公教会の六つのおきては、つぎのとおりです。

第一 主日と守るべき祝日とを聖とし、ミサ聖祭にあずかるべし。
    (主日というのは日曜日で、守るべき祝日とは、日曜日ではないけれども、日曜日と同じつとめをする日です。日本では、ご降誕祭、神の母聖マリアの大祝日、ご昇天祭、聖母被昇天祭、諸聖人の大祝日が守るべき祝日になっています。)

第二 少なくとも年に一度は必ず告白すべし。

第三 少なくとも年に一度は、ご復活のころに御聖体を受くべし。
    (ご復活祭のころというのは、七旬節の主日から三位一体の祝日までをさします。)

第四 定められたる期日には大斉を守るべし。
    (大斉というのは、一日一度だけ十分に食事をすることです。大斉日は、聖金曜日と、灰の水曜日です。二十一歳以下の子供と五十九歳以上のお年寄りや病人などは大斉を免除されます。)

第五 定められたる期日には小斉を守るべし。
    (小斉というのは、鳥やけものの肉を食べないことです。日本の小斉日は聖金曜日と灰の水曜日です。七つから下の子供や病人などは小斉を免除されます。)

第六 おのおのの分に応じて、教会維持費を負担すべし。




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